子どもとの関わり方
幅広い年代に対応する小児科看護師に求められているものは広大な知識と高い看護スキルだけではありません。いつもと違う体調に不安を感じながら来院する子どもの緊張を和らげ、安心して治療に取り組めるようにサポートするには接し方に注意する必要があります。子どもが委縮してしまわないように、目線を合わせることが大切です。しゃがんだり、隣に座って会話したりと子どもの目線になるようにしましょう。「治療は怖いもの」と感じて暴れる子どももいるため、迅速に治療できるよう注射などのテクニックも磨いておきましょう。
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看護師の役割
安心して治療に取り組めるように子どもをサポートするのが小児科看護師の仕事ですが、乳幼児から思春期の中学生まで幅広く対応するため広大な知識と高い看護スキルが求められています。小児科には保護者も付き添ってくるため、保護者のケアも一緒に行います。保護者が不安を抱えていると子どもにも伝わってしまい治療の妨げとなってしまうため、まずは保護者の不安が和らぐようにしっかりと説明していきましょう。保護者からの質問にも億劫がらず誠実に答えることが大切です。
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子どもに対して
子どもはいつもと違う体調に不安を抱えています。上から目線で話しかけると圧力をかけられたように感じて委縮してしまうため、しゃがんだり隣に座ったりと子どもと同じ目線に立って会話しましょう。子どもにとって第一印象は非常に重要です。イメージが悪ければその後の印象にも悪い影響を与えてしまうため、心を開いてもらえるように優しく接することを心がけましょう。子どもが好むキャラクターが会話のきっかけになることもあります。すぐに雰囲気を変えられるよう文房具などに取り入れて準備しておきましょう。
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小児科のタイムテーブル
小児科クリニックの診察では、「問診係」「検査・処置係」「サポート係」とそれぞれ係を分担して仕事にあたります。診察時間はあらかじめ決まっていますが、時間ギリギリに来院したり、患者さんの数が多かったりした場合は診察時間が延びることもあります。予防接種や健康診断の時間をあらかじめ決めているクリニックも少なくありません。予防接種がある日は診察の準備だけでなくワクチンも準備しておかなければなりません。ワクチンは間違いがないように受付時、診察時、接種時、とその都度確認します。