保護者に対して
子どもだけでなく保護者への対応も注意しておきたいポイントです。我が子が心配なあまり神経質になっている保護者も少なくありません。発言や行動には十分注意しましょう。
保護者の対応例その1「神経質なタイプ」
誰でも自分の子どもはかわいいもの、些細な病気やケガにも神経質になってしまうのは保護者としては当然のことです。しかし、中には心配のあまり神経質になってしまう保護者もいます。このタイプの保護者は看護師に対しての質問も多いため、時間を取られてしまい仕事が滞ってしまうこともあるので注意しましょう。また、神経質なタイプは言葉の端々も敏感に捉えてしまいがちです。何気なく言った一言に気を病んでしまうこともあるため、慎重に言葉を選んで話すようにしましょう。
保護者の対応例その2「理不尽に怒ってくるタイプ」
インフルエンザなど感染力が強い伝染病が流行っているときは患者さんの数も一気に多くなります。体調が悪い我が子を早く診察してもらいたいと思うのはどの保護者も一緒ですが、中には待ち時間が長いことを理不尽に怒ってくる人もいます。理不尽な怒りを向けられると嫌な気分になってしまいますが、一緒にイライラしても問題は解決しません。自分自身の感情をコントロールし、臨機応変に対応しましょう。
保護者の対応例その3「マナー違反」
病院は公共の場です。他の子どもよりも自分の子どもを優先してほしいと無理を言う保護者や、子どもが自由に動き回って周囲に迷惑をかけているのに注意もせずスマホに夢中な保護者、感染する病気なのに他の患者さんと接触させようとする保護者など、マナーをわきまえていない保護者もいます。その場合は声をかけて注意しなければなりませんが、真剣に聞いてくれる人はあまりいません。何度も同じ注意をしなければならず気が滅入ってしまいますが、挫けず注意していくしかないのです。
保護者の対応に迷ったら
上記で紹介したように色々なタイプの保護者がいるため対応の仕方に迷うこともあるかもしれません。その場合に参考になるのが子どもだけではなく保護者への声掛けや配慮の仕方について書かれている書籍【小児科コミュニケーションスキル (総合小児医療カンパニア)】です。コミュニケーションが必要不可欠な小児科看護師に参考になる情報が満載なので、ぜひ一読してみてください。
- 小児科コミュニケーションスキル (総合小児医療カンパニア)
- 小児科でよく目にする場面の対話やふるまいの仕方について実例を交えて書かれており、すぐに現場で実践できます。