小児科看護師に役立つ資格とは?

子どもと保護者を支える小児科看護師になりたい!

役立つ資格

役立つ資格

小児科看護師には、成長過程にある子どものあらゆる病気と向き合い、心理状態や行動パターンなどを理解した対応が求められます。成人看護とは異なる難しさがあるのも、小児科看護師として働く醍醐味です。ここでは、小児科看護師のステップアップに役立つ資格を紹介するので、将来の目標設定の参考にしてみてください。

小児看護専門看護師

小児科看護師を目指す場合、別途資格を取得する必要はありません。しかし、小児と言ってもさまざまな年齢の子どもに対応する必要があり、成長と同時に心の状態も変化するため、小児ならではの病気への幅広い知識と適切な接し方が求められます。
そうした小児看護を極めた資格が、「小児看護専門看護師」です。ゆくゆくは小児科専門病院や大学病院といった大規模な医療機関での小児科で働きたいという方に有利となります。
取得要件として、看護系大学院修士課程終了者で所定の単位を取得していることや、5年以上の実務研修のうち3年以上は専門看護分野の実務研修を受けていることが認定審査を受ける条件となっています。つまり、かなり高度な資格であるため、同資格を有していることで小児看護のスペシャリストとして大きな評価が得られるでしょう。

新生児集中ケア認定看護師

専門性が高く、高度なスキルを求められる資格が、「新生児集中ケア認定看護師」です。NICU(新生児特定集中医療室)では、出生直後の赤ちゃんへ細心の注意を払い医療的ケアを行い、その家族に対しても親身になって心に寄り添った対応が求められます。
新生児集中ケア認定看護師は、そうしたNICUでの勤務を希望する方に目指してほしい資格です。
取得要件は、5年以上の看護師としての実務経験のうち3年以上の認定分野の実務経験を有していることや、認定看護教育機関に合格した後6ヶ月間の受講を修了していることが条件となります。

その他の資格

他にも、「小児アレルギーエデュケーター」の資格を取得していると、喘息といったアレルギー疾患に対応するシーンで役立ちます。実際のところ、喘息はメジャーな疾患でありながらスペシャリストとしてその領域を極めた看護師はまだ数が少ないのが現状です。身近な問題として子どもとその家族が訪れる小児科では、同資格を有していることでより良い看護とアドバイスができるでしょう。
また、少し成長した思春期にあたる子どもと接する際は、「思春期保健相談士」の資格を保有しておくことで適切に支援できます。良くも悪くも外部からの影響を受けやすく、感情が揺れ動く敏感な時期のため、本当の意味で思春期の子どもの気持ちを察してケアにあたることが重要です。そうした思春期の子どもを配慮した関わり方について、専門的な見解での知識とスキルを得られます。
いずれにしても、将来的にどのような場所で働きたいかや、どのような看護を目指したいのかを明確にした上で、ステップアップできる資格の取得を試みるといいのではないでしょうか。

小児科看護師を目指すなら