タイムテーブルから小児科看護師の具体的な仕事内容を見てみよう

子どもと保護者を支える小児科看護師になりたい!

小児科のタイムテーブル

小児科のタイムテーブル

子どもだけではなく、保護者のケアもする小児科看護師は普段どんな様子で働いているのでしょうか。小児科クリニックの一日の流れを例にして見ていきましょう。

【8時半】朝礼と診察準備

簡単な申し送りをした後に、院内の清掃や診察室の物品の準備、検査機器の点検、予約患者さんの確認をします。予防接種の曜日が決まっているクリニックでは朝礼の後に予防接種の準備も行います。

【9時~12時半】午前の診察

多くの小児科クリニックでは、看護師の仕事は「問診係」「検査・処置係」「サポート係」の3つに分けられています。それぞれの役割を具体的に見ていきましょう。
「問診係」は患者さんに最初に対応する係です。その日の症状やアレルギーの有無などを直接聞き、カルテに書き込んでいきます。このときにインフルエンザや発疹症など伝染する病気が疑われた場合は特別診察室に案内し、他の患者さんと接触しないように配慮します。
「検査・処置係」は鼻汁を綿棒で摂取したり、採血や点滴をしたり、赤ちゃんの鼻水吸引や喘息の吸入をしたりなど検査と処置が主な仕事です。処置がないときは検査キットやワクチンの在庫を確認したり、必要な物品を発注したりします。
「サポート係」は医師のサポートが主な仕事です。待合室にいる患者さんの呼び出しや、処置や検査、処方が医師の説明したものと合っているかを確認したりします。もし、子どもが泣いていて医師の説明が上手く聞き取れない場合は、保護者の代わりに子どもをあやしたり、保護者に分かりやすいように説明し直したりもします。

【13時半~18時半】午後の診察

午前と変わらず来院した患者さんの応対をしますが、午後の早い時間帯に予防接種や健康診断などの予約時間としているクリニックでは、予約に応じたワクチンの準備や身体計測の準備を行います。
予防接種や健康診断は午前のようにそれぞれの係に分かれるのはなく、処置係3人とサポート1人の体制に切り替えて対応します。「処置係」は予約内容と問診表をもとに接種するワクチンの種類と接種部位を確認し、保護者にも直接母子手帳の内容をもとに接種間隔の確認をします。予防接種は接種時期や間隔が決められているため事前に受付で確認もしますが、間違いがないように接種前にも確認します。
その後「サポート係」が患者さんを医師のもとに誘導し、その場でもう一度接種内容を確認します。診察で問題がなければ予防接種を行いますが泣いたり暴れたりする子どももいるため、素早く注射できる高度なテクニックが求められます。
予約時間が終了したら一般診察に移ります。小児クリニックは18時半で閉院するところが多いのですが、夕方急に体調を崩した患者さんが時間ギリギリに来たときや忙しい時期は19時過ぎになることもあります。

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