小児科で働くメリットとデメリットとは?

子どもと保護者を支える小児科看護師になりたい!

メリット・デメリット

メリット・デメリット

小児科看護師はただ単に「子どもが好きだから」という理由だけでは務まりません。小児科で働くメリット・デメリットをきちんと知った上で、自分に合うかどうかを判断しましょう。

最大のメリットは「癒やし」

小児科で働くメリットは子どもの笑顔にふれる機会が多いことです。無邪気に笑う子どもの顔を見ているだけで心が癒やされてきます。子ども好きな看護師にとっては多忙な業務でも気持ちを和らげながら働くことができるでしょう。また、治療によって元気になって退院していく姿に疲れが吹き飛んだり、やりがいを感じたりします。

内科全般の知識が学べる

小児科では内科や外科を問わずさまざまな症状の患者さんを診察して必要な処置を行うため、幅広い知識が身につきます。これらの知識は小さな子どもだけでなく成人の疾患につながる部分も大きいため、看護師としてのスキルアップも期待できるでしょう。

高い専門性が身につく

内科や急性期病棟で経験を積んできたベテラン看護師でも小児科ですぐに戦力となるわけではありません。なぜなら小児科は他の診療科に比べて専門性が高いため、幅広い知識を必要とするからです。小児科で身につけた知識は、看護師のキャリアにおいて大きな武器になるでしょう。

頭を悩ませる問題

小児科で一番頭を悩ませる問題が保護者への対応です。小さな子どもは一人で受診できないため保護者が付き添っています。治療やケアには保護者の協力が必要不可欠なため接する機会も多いのですが、自分の子どもが病気になったことを受け入れられず情緒不安定になったり、不安やストレスを看護師にぶつけたりする人もいます。そういった保護者の感情を逆なですることなく対応するのは容易なことではありません。

苦しむ姿にストレスを感じることも

小児科を受診する子どもは何らかの病気やケガを抱えています。程度はさまざまですが、全員が元気に退院していくわけではありません。長期間つらい治療に耐えている子どもや残念ながら状態が悪化して亡くなってしまう子どももいます。「子どもが好きだから」という理由で小児科に来た看護師の中には、子どもが苦しんでいる姿を目にすることができず、ストレスに感じてしまう人もいます。

自分のペースで仕事ができない

意識がない患者さんは別として、大人は自分がどのような状態なのかを看護師にしっかりと伝えることができますが、子どもは伝えること自体が難しいため、なかなか状態が把握できません。ときには暴れて治療がままならないこともあるでしょう。業務が積み重なり、忙しいときに泣き叫ばれたら仕事はストップしてしまいます。いくら子どもが好きでもイライラしてしまうかもしれません。自分のペースで仕事ができないことにデメリットを感じる人もいます。

小児科看護師を目指すなら